山英
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山崎英利のお茶語り 〈山英社長のコラム〉

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12. HACCPの導入 vol.3

昨年の11月16日、APO(アジア生産性機構)に加盟する10か国22名の方々が弊社の工場見学に来られました。今回、山英が視察先に選ばれたのは、静岡県より茶業界では唯一のHACCP普及推進モデル事業所として指定を受け、その事業報告をした実績が評価されてのことです。弊社では、日本の国がこのHACCPシステムによる衛生管理の必要性を提唱する以前から、食べるお茶に必要な安全基準を確保するために、独自の衛生管理体制とそれを実践する農産物加工場を建設し、製品の加工から 袋詰め・出荷を行なってきましたので、今回APOの視察先に選ばれたことは、そこに至るまでの道程を思うと、大変感慨深いものがあります。「HACCPの導入」を締め括るにあたり、農産物加工場建設当時に私がまとめた記録を掲載させていただきます。

2年と8ヶ月 その前その後

平成元年

7月7日

緑茶を食べるということに取り組むと同時に、従来の製茶工場ではなく、食品工場並みの衛生管理ができる工場の必要性を検討し始める。

平成4年

8月27日

工場用地買収登記と同時に、牧之原畑総事業日東地区横向工区 組合員となる。

10月22日

第一次設計(基本設計)開始。

平成5年

3月17日

工場用地換地登記。

6月28日

各公的機関に、今回の事業計画は茶業界が近い将来必要を迫られる事柄に適応した業界初の試みであり、新技術の導入であることの説得を始める。

7月1日

第二次設計(実施設計)開始。

7月28日

工場用地分筆登記。現在の敷地となる。

8月18日

明治製菓㈱に技術指導の依頼をする。

10月1日

農地法第五条申請が許可となる。

11月2日

農地法第三条申請が許可となる。

11月29日

事業計画の変更に伴い、自動ラック倉庫の検討を始める。

12月9日

取締役会において、昨年8月より説明してきたこれからの時代に必要と思われる農産物加工場の新築工事を来年着工すること、次いでその設備資金を国の資金から借入することの承認を得る。

12月28日

農林漁業金融公庫より貸付決定通知が届く。

平成6年

3月1日

建築本体工事請負業者を対象に入札説明会を開く。

3月17日

建築本体工事入札、仮契約。

3月25日

建築本体工事、内部構造工事、製造ライン工事の打ち合わせが始まる。

3月27日

建築本体工事(一次工事)契約、着工。

4月22日

内部構造工事(二次工事)契約、製造ライン工事(三次工事)仮契約、物流システム工事(四次工事)契約。請負業者が全て決まり、定例の工程会議が始まる。

5月25日

細菌管理について厚生省に審議。

9月9日

上棟。かねてより検討していた防犯、防火、防虫対策について、業者の工程会議への参加が始まる。

11月13日

建物完成。地目を宅地に変更。

平成7年

1月12日

製造ライン試運転開始。

1月31日

三次工事の費用を食品流通構造改善促進機構(無利子)より調達する

4月5日

竣工。稼動開始。

そして…

8月6日

緑茶の摘採時期の終了とともに、平成7年度産の仕入れも目処がついた。この春落成した新工場も4ヶ月を経過した。現時点では、工場から出荷される製品の生菌数から見ても一般的に売られているものと比べて10倍きれいな商品であることは表現できるので、設計された機能は果たされているのだと思う。しかしそのことを広く消費者に理解していただくにはまだまだ営業不足であり、東奔西走しなくてなならないと思う。また、将来必ず吹くと考えている茶業界の衛生管理の風もまだ吹いては来ない。信念を持って今日を大事に進めて行きたい。

2013年2月17日