13. 追悼
昨年10月19日に他界した、父親であり取締役会長であった故山崎定次の一周忌法要を、今月6日に無事終えることができました。私はどちらかというと、生前、父親のことをあてにはすまいと考え生きてきました。しかし、こうして一年という月日が過ぎた今でも思い出すのは「世の中は銭金じゃない。金はその人の徳の分だけついて来るから心配するな」という父の口癖であり、父はまさにこの通りに人生を生き抜いた人だったということです。
今、それをわかってくれる人たちに囲まれて生きている現実こそが父親の愛情だったのだ、ということを私は感じています。そして父の死にざまから「死に直面した時にうろたえるな」という死に対する私自身の覚悟を持つことができたこと、「生きている今こそ本当にやりたいことをやらなければならない」という至極当たり前のことを今さらながら気づかせてくれたことに感謝しています。
54年間ありがとうございました。そして、84年間お疲れさまでした。
合掌。
2013年10月8日